お友達は元々息子達が先天性心臓病で入院していた時の知り合いです。
2~3年前、まだお友達家族がカリフォルニアに住んでいた時にラインがあり、
息子を手術してくれた先生がNHKのBSで特集番組があるので
録画して置いてほしいと頼まれていた番組がありました。
帰る前に私の家に寄ってもらってその番組を見ることになりました。
1時間の特集番組でした。
お友達息子さんは4回、うちの息子は3回。
心臓の手術を受けています。
本人たちはまだ子供だったけれど、後半の手術の事は覚えているようです。
時には笑いながら、時には真剣に、その番組を観ていました。
私達母親も当時の事は鮮明に覚えています。
番組を観ながら当時が蘇ります。
親も何度も何度も泣いたよね。
手術の際も、それ以外に検査入院等もちょくちょくあって、
そのたびに巡り合う私達親子。
不思議なご縁があったのかなー・・
あのころは携帯電話なんて無くてポケベルの時代。
もちろんパソコンもないから母親同士の情報網はとても貴重でした。
先天性心臓病も色々とあって、お互いの子供の病気は違うけど、
毎日一喜一憂しながらお互いに励まし合って親たちも付き添いサポートしました。
お友達の息子さんもうちの息子もけっこう重篤な病状でした。
もう過ぎたことだから一々書かないけれど死は身近な存在でした。
病室で神父さんにお祈りされてしまったお友達の息子さん。
(これは亡くなる前のお祈りだそうな)
2か月以上もICUで意識が戻らなかったうちの息子。
でも奇跡的に、本当に奇跡的に!
今は元気になれた!
外からは心臓が悪いなんて全然分かりません。
あのころからもう20年以上経っているんだね。
でも全然記憶は薄れない。
夫は思い出したくもないと話題にはしません。
元気になればなったで欲が出てくる。
這えば立て、立てば歩めの親心とはよく言ったものです。
でも忘れちゃいけない。
生きてるだけで儲けもの。
それって進歩ないじゃない?と思ったこともあるけれど、
番組を観ていて思いだしましたよ。
寝たきりでも良いから生きていて欲しい!と思ったこと。
お友達親子もそうだけど私達も同じで、つい手を出してしまう母親。
仕方ないよ、よそはよそ、うちはうちだ。
親がべったりのせいか?少々ひ弱?
でもその分純粋で素直なところもある。
そりやぁ先のことを考えると眠れなくなるよ。
でも先のことなんて誰にもわからないじゃないの。
今は元気。
もうそれだけで十分だね。
みんなで記念写真を撮りました。
母親同士は「老けたねー!」と目をそむけたくなった。
写真て正直よね